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リファラル採用を定着させる方法を考えてみた

referral recruiting

最近、リファラル採用というリクルーティングの手法が流行っています。
リファーラル採用とは、社員の紹介で優秀な人材を獲得する採用手法です。
今回はリファーラル採用を定着させる条件と方法について、僕が思うところを書いてみました。

まず、この採用手法の何が良いかというと、一つはコストが少ないこと。
社員の紹介で候補となる人材を集めるため、従来の求人広告や人材紹介サービスで支払っていた費用がなくなります。

もう一つは採用者と企業のミスマッチを防ぐことができます。
従来の手法では採用者が入社するまで、マッチしているかどうかがわからず、賭けとなってしまう部分がありました。それに対して、リファラル採用では採用者が社員の友人や知人であるため、その人が自社の企業カルチャーと合っているかを事前に判断することができます。

まとめると、リファラル採用のメリットは、低コストで自社にマッチした人材を採用できることにあります。

しかしながら、これらのメリットがあるにも関わらず、実際には社員紹介経由の採用(リファラル採用)はなかなか企業に定着していないようです。なぜなら社員全員が人事になるといっても、社員からすると余計な仕事が増えるだけだからです。この面倒を取り除くことができるかどうかが定着の可否を決めることになりそうです。

リファラル採用の定着を阻む障害

  1. 強い動機付けができていない
  2. 紹介できる人を想起しやすい状態をつくれていない
  3. フローがわかりづらい
  4. 不採用だった場合のフォローが不明確である


以下、障害をクリアするにはどうすればいいかを考えてみました。

1.強い動機付けができていない

リファラル採用に取り組むからには、社員に少なからず負担をかけることになります。しかし、社員にとって負担が増えることは嬉しいことではありません。この負担に対して、社員全員の理解を得るためには共感と動機付けが必要となります。

まずは会社のトップ、人事責任者がリファラル採用とは何か?そして、導入背景を説明した上で、会社としてこの採用方法にコミットすることを伝えます。社員に負担をかけてしまう点に関しては業務調整を可能にし、インセンティブやノルマなど、全体の制度設計をしましょう。ここまで実行できて、スタートを切ることができます。

2.紹介できる人を想起しやすい状態をつくれていない

友人や知人を紹介してほしいと依頼されて、すぐに紹介できる人は多くはありません。 そこで社員が紹介できる人を思い浮かびやすくなる工夫が必要になります。

人材を募集するからには、具体的な募集職種があるかと思いますが、工夫点として応募資格に細かく条件を記載します。 細かく条件を記載することで、社員は条件を起点に知り合いを思い浮かびやすい環境を整えることができます。

また、現在の職種に関わらず、社員が紹介できる人のDBを作成することをおすすめします。DBを用意しておくことで、新しい職種が募集になった際、DBを参照してすぐにアプローチすることが可能になるためです。

3.フローがわかりづらい

リファラル採用導入直後、社員はどのように紹介すればいいかかのフローがわかりません。したがって、フローをすごくわかりやすくする必要があります。人は基本的に面倒が嫌いなため、ここはすごくこだわってほしいです。

人事は社員に対して、紹介から選考に進むまでのフローを説明することはもちろん、相手と約束を取り付けるメールやどのように切り出して仕事を紹介するかに関するマニュアルを作成しましょう。場合によっては、レクチャーやロープレを行ってもいいかもしれません。

4.不採用だった場合のフォローが不明確である

友人や知人を紹介する以上、気になることは不採用だった場合の人間関係です。もし不採用だったら、信頼関係が揺らいでしまうのではないか、気まずい関係になってしまうのではないかと不安になってしまいます。この不安を解消しないことには、紹介する人の数が増えてことないことが考えられれます。 この不安を解消するためにも、あらかじめどのようにフォローするかをきちんと社員に伝え、安心してもらうようにしましょう。伝えるタイミングは3と同様のタイミングでよいかと思います。


☆☆☆

従来の採用方法では求人広告や人材紹介サービスを活用した依頼していたため、責任を社外に押し付けことができましたが、リファラル採用はどれだけ本気で取り組んだかで結果が決まる採用手法です。
リファラル採用を導入するのであれば、本気でコミットして、細かな制度設計を行いましょう。