メモ:startupX 未来を創るシリコンバレー流イノベーション
日本経済新聞 電子版主催
登壇:freee 佐々木氏, Evernote(エバーノート) フィル・リービン氏
クラウドのおかげで起業しやすくなり、スタートアップの盛り上がりが起きている
freeeのイノベーション
スモールビジネスをはじめるためのプラットフォーム
以前は中小企業向けのマーケティングをしていた
アジア担当にもなったが、アジアの方がテクノロジーが活用され、
日本の中小企業はオンラインを活用できていない。
例)日本は未だにFAXがつかわれている
日本の経理はデータ→紙→経理処理→データ
紙と経理処理が余計なプロセスでここを自動化したい
構想「クラウド完結型社会」
すべての作業のクラウド化を目指す
最終的に創造的な活動だけにフォーカスできるようになる
○evernoteの着想と立ち上げ
フィル・リービン氏:自分たちが自分たち自身が使うサービスを作ろう
MVPを考えたことはない
自分たちにとって役に立つプロダクトになっているかを大事にしていた
実際に自分が使えるものを扱うことで、自分たちにとっての利点となる
佐々木氏:freeeもリリース前から自社で使っていた。
自分たちの中から出てくるフィードバックを大事にしている
フィル・リービン氏:我々は自分たちの使いたいサービスを考えた
2007時点で生産性向上系のソフトウェアはなかった、Micirosoft officeで止まっていた
まさにFAXのような状態
当時はPCでの生産性を上げることを対象していてたが、evernoteはモバイル領域での生産性を向上に重きをおいていた
evernoteは99%プロダクトをつくることに集中していた
ビジネスの計画をつくることは大事だが、VCも信じていない。
ただ予測をたてて、準備していくことは必要
会社の小さいころは予測は大事ではない
まずは会社をつくり、実行することにフォーカスするべきだと思う
ただ会社が大きくなればなるほど、今後について精確な予測は必要になってくる
○シリアルアントレプレナーとして
フィル・リービン氏:
1社目はITコンサル
クライアントのインターネットの活用に対してITソリューションを提供していたが、
自分たちで価値を提供していたわけではなかった。
あくまでクライアントを経由して、間接的な価値提供だった。
会社を売却後、自分たち自身で価値提供したいことにあらためて気づいた
2社目は政府、銀行向けのサービス
1社目の反省を活かして、政府、銀行向けのサービスを自分たちで提供をはじめた。
この会社も売却できたが、自分たちが使いたいサービスではなかった
3社目では自分が一緒にいたい人と自分たちが使うサービスをつくるために起業しようと思った。
社内のコアな人材とは「広帯域」の関係性を築くことには心がけた。
文脈を読むようなことはせずに、一瞬で何を言いたいかを分かり合える関係性でなければいけない。
かけひきや社内政治を必要としない関係ともいえる
どうやって共同創業者を見つけたのか?
直感で一緒に働きたい思えるかどうかを重視している
直感が外れて、一緒に仕事をしていく中で最初と異なる印象を持つ人もいたが、
それは稀でほとんど直感通りになった。
逆に、直感で一緒に働きたいと思わなかった人はその後に印象が変わることはなかった
○プロダクトの成長とプロダクトマネジメント
人を雇って、仕事を任せること(権限を委譲)はCEOの大事な仕事
自分よりも賢い人、優秀な人を採用するかを大事
優秀な人を採用しない人を安心して仕事を任せることはできないから
マイクロマネジメントをする必要がなくなる
自分より優れた人を採用することは時間がかかるが、最終的にマネジメントしやすい会社となる
CEOとしてどれくらいプロダクトに関与しているか
自分が好きなことは得意なこと
好きでないことは人を採用しなければいけないと思う
現在はテクノロジーのチームとプロダクトマネジメントのチームは別になっている
良いプロダクトマネージャーの資質
いろいろなバックグラウンドの人材がいれば、
テクノロジーの背景は持っていてほしい
エンジニアリングの経験がないとダメ
逆にエンジニアリングだけの経験ではダメ、コミュニケーションができない
リード・ホフマンの「アライアンス」を読むことをお勧めしたい
○グローバル化における課題
最初からグローバルは意識していた
日本は最初に人気が出た市場
そして、現地でユーザーとコミュニケーションしていた
evernoteでは二つ国際戦略
1.どうやってパートナーを持つか
2.オフィスやスタッフを持つか
オフィス確保する場所は、人材を確保できる場所でなければいけない
大きなチームを構えるところだけにフォーカスしている
○今注目しているトレンド・技術
メイントレンドは、すべてのスナック化
すべてが短く頻繁に行われるようになっていること
かつては1回で3Hやっていたが、今は20回を5分にやっている
より短時間により複数回の作業が増えている
かつては相当時間がかかっていたことで、
頻繁にやりたかったけどできなかったことは何かを考えると、
起業のアイデアとなる。
○普段の生活で気をつけていること
ストレスは2種類
・コントロールできるもの(会社の業績)
・コントロールできないもの(健康)
これまでコントロールできるストレスしかなかったため、
自分がアクションすれば解決できた
今後、年をとったときに健康問題は出てくると思うから、そのときは対処する
○プロダクトに関わる人、起業向けて一言
起業はとても大変だが、世界を変えるフィーリングは何にも代えがたい体験となる